薬学生の皆さん、国家試験お疲れ様でした。
自己採点の結果で安心できた人は、就職に向けて転居される方もいるのでは無いでしょうか。
その際に不要かどうか迷うのが教科書です。
実は、教科書の中には働き始めてからも実務で役立つものがあります。
また、本の中には買い戻す場合に高額となるものがあります。
そこで、進路を「臨床、MR、CRC、研究、品質管理」に分け教科書の必要性を確認していきましょう。
この記事を読めば手元にある教科書を処分しても良いかどうかがわかります。
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どの職場でもだいたい手放しても良い教科書
薬局方関係
薬局「方」です。薬局に備え付ける必要があるので、職場にもっと分厚い本がしまってあります。
筆者は業務で使用したことがありません。
実務で使うことがあった薬剤師の方がいれば、私にその場面を教えてください。
医薬品集
情報が古くなります。PMDAというサイトが添付文書もインタビューフォームも網羅しているので、必要ありません。
ネット環境があれば良いので実務では役に立ちません。
ネットが使えなくなった際に利用するかと言われると、そんな物を取り出している暇があればネットの復旧をすることが優先事項となります。
エクセル等パソコン関係の教科書
一年で遅れた内容となります。検索すればわかりやすい解説が膨大に出てくる時代です。
基本的に医療系の専門書扱いはされません。
情報リテラシー
持論ですが、リテラシーは世代やIT機器の身近さによると言い切れます。
年を重ねてから薬学部に入ったもともと不慣れな方は必要かもしれません。
そもそも令和に卒業するような薬剤師は、リテラシーが無いとトラブルを経験するのではと思います。
現在、医療情報システムに関するガイドラインがあります。
迷惑メールを開いた、ウイルスの注意表示が出ている、なんとも思わずメールで個人情報を送っている。
職場で研修をしても攻撃側の手口は巧妙化しており、社内規則に罰則がある職場が大半です。
何か起きると取り返しがつかないため、情報リテラシーを向上することは自分を守ることとなります。
勤務した職場に情報リテラシーという概念が薄い方々がいたら、若い皆さんが砦となりましょう。
基礎物理学
放射線やレーザーに関係しない場合は手放して良いです。
個人的にはシュレディンガーの波動方程式が厨二病な感じがして好きですが、使うことはありません。手放して良いです。
生薬
漢方系のメーカーに就職される方ですらも、研修が充実しているので必要ありません。趣味の領域です。
私は家庭菜園で薬草を育てるような人間なのですが、教科書は読みづらいものが多いので写真付きの別の本は持っています。
漢方系の本は流派が別れるため、専門的な内容の本を購入することになっていきます。
重複した内容がある教科書
薬学部の教科書は学年を追う毎に詳しい分野になっていきます。
基礎系の教科書は高学年の教科書でカバーされている場合があるので、内容の重複を感じたら内容が充実している物を残して処分しましょう。
国家試験の対策のための教材にて、教科書の内容がまとめられています。
そして、国家試験の対策の教材は書き込みが激しいため買い取りが難しい場合があります。
必要時に購入すると考えて荷物整理するのも手です。
調剤薬局・病院のような臨床系進路の学生が残す教科書
臨床系の教科書含め、ほぼ手放して良いです。
理由は、より実務に即した最新の情報の本が売っているからです。
しかし、私は絶対に教科書を見るという方は後述の「参考書・検査値・実務実習・機能形態」を残すかどうかを考えましょう。
国家試験の勉強に利用した参考書
幅広い範囲をカバーしており、過去の自分の書き込みによる記憶の再強化が行われます。
勉強の際に教科書の内容を転記して参考書ばかり見ていた学生は多いはずです。
臨床検査関係の教科書
検査値の理解と活用は国家試験だけでは無くずっと続きます。
今の時代、検索すれば基準値などはわかります。
しかし、教科書は補足の説明が充実していて余計な情報が無く簡潔です。
ガイドラインの更新による基準値の変更もありますが、検査値に関する書籍をあえて買う必要があるかは疑問です。
実務実習の教科書
実務実習の教科書は業務に即しており、役立ちます。
学生実習担当の薬剤師をしたことがある先輩薬剤師が、「学生のときに教えてほしかった」と内容に驚くことがあるほどです。
服薬指導における注意点や、ヒューマンエラー対策などは社内研修の手順書と同様の内容であることすらあります。
薬剤師は社会の中でどのような役割を期待されているかといった、学生では気にしなかった内容が働き始めると気になることもあります。
実際の業務では市販の本が役に立ちますが、実務実習の教科書を通じて同様の内容を見ておくことで、市販の本選びの目利きセンスも磨かれます。
機能形態学(病院の外科系)
学生初期からお世話になった機能形態学は病院薬剤師の場合、神経・血管の数まで細かく書いてあり、手術の術式等の理解に繋がります。
そういった構造の細かい部分の理解ができていないと、医師・看護士に話が通じない薬剤師と思われてしまいます。
教科書のベース理解ができていれば、特定の部位を詳しく解説したより専門的な本が必要となるので手放して良いです。
MR進路の学生が残す教科書
病態・薬理
専門の内容は実験データや論文を読むことになります。
教科書では足りず、該当する専門書も無い状態となります。
国家試験の対策の病態薬理で十分な場合もありますが、希少疾患の治療薬担当になる場合などは教科書に助けられます。
意外と教科書は基本的な情報の更新がなされています。しかし、読んでいる暇が無くなることでしょう。
細胞生物学
今の創薬の話題は、細胞内のミクロ系で行われることが多いです。
細胞生物学がわからない文系MRと、スタートダッシュで差をつけられる分野です。
内容が専門的なため、論文などを読むことになりますが、そのための知識ベースとなります。
研究進路の学生が残す教科書
分野によりますが、臨床系の教科書が不要となります。
専門分野に関係する本、測定原理や実験の設定に関する本、物理化学関係の本が必要となる場合があります。
数学・統計学関係の教科書
標準偏差や中央値のデータ処理を多用します。
専門書の数式を別の形式で変換してあったりするので、気づきを得られる場合があります。
とはいえ、パソコンで計算できるので、苦手でなければ手放して良いです。
AIに式を書かせることもできますが、証明が難しい複雑な式となると自分で正誤がわからない状況となります。
そうなると、教科書ではなく数学猛者の助けを借りた方が早いです。
分子生物学・生化学
研究により日々情報は更新されていく分野です。
それでも教科書は内容が新しめで、代謝経路がいきなり変わることはないので役立ちます。
手持ちの教科書に載っていないことで、新たに得た情報の新規性を知ることもできます。
薬剤学(化粧品系の場合)
粘度やW/O型のような知識を使い続けます。
外用剤に通じるものがあり、粘度、表面張力のような小さな系での現象が、製品の使用感に大きく影響を与えます。
物理化学
放射線同位体に関する話題がずっと関係してきます。
もともと研究系に進まれる方は、就職活動において選抜に選抜された優秀な方なので心配不要です。
物理の法則が変わることは考えにくいので、あなたの能力・十分な理解があれば手放して良いです。
有機化学
専門分野によりますが、必要となります。
薬剤師以外の分野でも需要があるため、再購入する場合高くつきます。
専門書籍あるあるなのですが、細かい間違いがある場合に書き込めるものが必要となり、図書館での代用が難しいです。
品質管理部門が残す教科書
品質管理業務に関わる場合、分析機器の原理や守らなければいけない法規の情報が必要となります。
分析関係
分析関係の教科書が必要となります。
測定法の理解と、ノイズが起きる要因の排除などに気を遣う必要があります。
品質管理部門ということで、普段使い慣れていない測定法に触れたり、自分が得意では無い分野の業務が回ってくることがあります。
自分の得意な分析方法の原理が理解できていない人は、そもそも職場を間違えているかもしれません。
法規
GMP、GCPに関係する法規についての情報が必要となります。
診療報酬は2年に一度改定されますが、これは法律とは別です。
たくさんある法律の中から、薬務に関わる部分をまとめてくれている法規の教科書が役立ちます。
また、最新ではなくともある程度の新しさがあるため活用できる場面が出てきます。
公務員薬剤師が残す教科書
公務員薬剤師の中で、臨床では無い配置の薬剤師が少数います。
臨床系に配属される場合は前述の臨床を参考にしてください。
衛生関係
薬剤師なのですが、温泉や河川汚濁の測定をすることがあります。
公衆衛生に従事するため、衛生をベースとして専門領域を深めることになります。
河川等の汚染指標のBOD・COD測定は、あなたが自然環境の代弁者となるのです。
法規
たくさんある法律の中から、薬務に関わる部分をまとめてくれている法規の教科書が役立ちます。
また、最新ではなくとも、ある程度の新しさがあるため活用できる場面が出てきます。
分析関係
分析関係の教科書が必要となります。
測定法の理解と、ノイズが起きる要因の排除などに気を遣う必要があります。
普段使い慣れていない測定法に触れたり、自分が得意では無い分野の業務が回ってくることがあります。
独立開業したい薬剤師が残す教科書
この記事は新卒や国家試験合格者向けの記事ですが、将来は家業を継いだり独立・開業を考えている読者もいるかもしれません。
おまけに記載しておきます。
法規
意外と調剤薬局の平社員として働いている人は法規に疎く、意識して働かないと身につきません。
もともとの法規の知識があってこそ、制度の変更を理解しやすいものです。
法規に関する記述は膨大となるため、国家試験の対策本では不十分となります。
新生活に向けて専門書等の買い取りサービスがある
自分に必要な本と不要な本がわかったら、整理をしましょう。
薬学部の教科書に使われる専門書は、値段がつく場合が多いので、捨てるのはもったいないです。
そこで、利用したいのが専門書の買い取りサービスです。
あなたの医学書・医学専門書 高く買います!!全国送料無料「メディカルマイスター」メディカルマイスターはどんなサービスか
ダンボールに不要な教科書を詰めて送るだけです。
どんな買い取りサービスでもそうですが、本人確認書類(身分証)のコピー1部が必要になります。
5冊以上という条件付きですが、送料・返品送料も無料です。
まとめての販売が買い取りアップのコツです。
TOEICの本も買い取り可能な専門書アカデミーはどんなサービスか
薬剤師関連の専門書だけで無く、他のジャンルの専門書を売りたいなら専門書アカデミーが適しています。
TOEICの本やビジネス書などがあればこちらをオススメします。
あなたの大学教科書・専門書・医学書 高く買います!!全国送料無料「専門書アカデミー」思わぬ高額査定が出る
専門書はもともと安い本ではありません。
- 授業にあまり熱心ではなく、教科書がとてもきれいな方。
- 教科書では無いけれど、先生が推奨した本を買ったような場合。
思わぬ高額査定が出る本があります。
働き始めるまでの息抜き資金にできる
合格できたのはあなたの努力のおかげです。
国家試験の対策のために、長期間大変な思いをしてきたのです。
長期休暇は今のうちですので、思いきり羽を伸ばしたいところですよね。
しかし、何かと新生活や卒業旅行の資金が必要な時期です。
自分でフリマに教科書を出品するとなると手間と時間がかかります。
限られた息抜きの時間だからこそ、手間をかけず換金できるサービスの利用を推奨します。
働いてからも利用できる安心感
人間には得るものよりも、失うことの評価が過大となる損失回避バイアスいう心理があります。
プラマイゼロでも、損した気持ちになることが行動経済学の研究でわかっています。
教科書を手放すことについて、心配はいりません。
なぜなら、大半の人は教科書を二度と読みません。
そして、本は買い戻すことができるからです。
さらに、このサービスは働いてからも専門書を買ってみて「なんだか違った」という場合に利用できます。
新しく実務に役立つ本を買う資金にしたり、卒業旅行の資金にして有意義な休暇を過ごしましょう。
PCも買い取りを考えよう
リモート授業で使ってきたPCですが、買い換えたくなる物です。
薬剤師として働き始めてもウェブセミナーはよくあります。
「PCの不調のせいで勉強会の単位が取れなかった」
そんなことがないように、思い切ってPCの買い取りも考えてみましょう。
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社会人のパソコンはどんな物が良いかと考えている方は、オススメのPCについての記事を参考にしてください。